ボッシュ・センサーテックは、ネバダ州ラスベガスで開催されるCES2020において、スマートグラス向けの革新的なオプティカル Light Drive システムを初公開します。ボッシュのスマートグラス向けLight Drive モジュールは、MEMS ミラー、光学部品、センサー、オンボード処理を搭載したシングルソース、オールインワンのテクノロジースタックです。この統合型ソリューションが、直射日光の下でも鮮明でクリアな画像を表示します。

世界初となる、ボッシュ・センサーテックの革新的なLight Drive テクノロジーは、網膜に画像を直接投影することで、ユーザーにプライバシーを確保しながらクリアな画像を提供するとともに、昼夜を問わず着用することを可能とします。さらに、現在開発中の統合パッケージを利用することで、ウェーブガイドシステムのパフォーマンスの最適化も可能とします。

スマートグラス技術の採用を阻害する、目立つディスプレイや統合型カメラは必要ありません。製品デザイナーが抱えている、従来の大きく扱いにくいといったスマートグラスの課題をも解決します。世界初のターンキーシステムによって、小型化、軽量化に加え、よりスタイリッシュなスマートグラスのデザインが可能になり、高画質と快適性の両方を求めるユーザーのニーズを満たします。この小型モジュールは、視力矯正眼鏡のユーザーにとっても画期的で、10人中6人が毎日視力矯正レンズを使用している1ことから大きな市場になると見ています。

「スマートグラス向けLight Driveシステムは、今日の市場において最小かつ最軽量の製品であり、あらゆる普通のメガネをスマートグラスに変えることが可能です 」と、ボッシュ・センサーテックCEOのステファン・フィンクバイナーは述べています。「スマートグラスは、運転時の電話の使用をなくして安全性を向上させ、モバイルデバイスで通知やメッセージを絶えずチェックしたいというユーザーの衝動の抑制に貢献するでしょう」

ボッシュ・センサーテックの革新的なスマートグラス向けLight Drive ソリューションはまた、デジタル眼精疲労からユーザーを解放します。このシステムは、必要最小限のフォーマットで必要なときに必要な情報を表示し、ハンズフリーで利用することができます。ナビ、電話、アラームやカレンダーの通知、WhatsApp や WeChat などのメッセージアプリにも最適です。ToDo リストや買い物リストなど、日常的なメモアプリの利便性も大幅に向上します。

従来、このようなアプリはスマートフォンやスマートウォッチのように物理的なディスプレイを備えたデバイスのみで主に使用されてきました。スマートグラスは、メッセージを頻繁に確認する必要をなくし、ハンズフリーや透過型ヘッドアップでのナビゲーションによって運転時のドライバーの安全性を向上します。この最新テクノロジーが、データやソーシャルメディアへの素早いアクセスやオーディオの直感的な操作を可能にし、利用可能なアプリと情報の範囲を拡大します。

小さなパッケージの革新的テクノロジー
Bosch Smartglasses Light Drive 内部において、マイクロ・エレクトロメカニカル・システム(MEMS)を実装したコリメート光スキャナーが、スマートグラスのレンズに埋め込まれたホログラフィック光学素子(HOE)をスキャンします。HOE が光線を目の網膜上に投影することで、常にはっきりした画像を映し出します。

このテクノロジーにより、ペアリングされたスマートフォンなどのモバイルデバイスから、ほぼすべてのデータをハンズフリーで安全に、かつ快適な位置にオーバーレイ表示することが可能になります。投影された高解像度の画像は明るさを調整できるため、直射日光の下でもくっきりと明るく見え、プライバシーも確保できます。

Bosch Light Driveテクノロジーは曲面レンズや矯正レンズにも対応しており、度付きメガネを利用しているユーザーにとっても魅力的な製品です。従来のディスプレイ技術では、システムの電源を切ったときに迷光と呼ばれるかすみや虹のような光が発生していました。Bosch Light Drive テクノロジーは迷光を最小化し、一日中快適な光透過性を実現します。これにより常にクリアな視界を確保し、不要な反射をなくします。

市場最小のスマートグラス向け Light Drive ソリューション
最新のLight Drive システムは市場最小で、既存の製品と比較して奥行が30%削減されています。サイズは約45~75mm x 5~10mm x 8mm(長さx高さx幅:製品によって異なります)で、重さは10g以下です。メーカーはフレーム幅を小さくしたスタイリッシュなデザインが可能になり、第一世代の分厚いデザインのスマートグラスは過去のものとなります。網膜投影型Light Drive テクノロジーは、社会に受け入れられ広く採用されるようになれば、家電ディスプレイ機器のメーカーにとって次のブームとなる可能性があります。

スマートグラスメーカー向けのエンドツーエンドソリューション
ボッシュ・センサーテックのLight Driveソリューションは、市場やお客様のニーズに素早く対応するとともに、優れた品質と信頼性、パフォーマンスを一貫して確保するために、ボッシュ内部で設計から製造までを行っています。ボッシュ・センサーテックは網膜投影型 Light Drive テクノロジーの唯一のエンドツーエンド システムプロバイダーとして、広範な補完的デバイスやソリューションを提供することができます。スマートグラス モジュールは、ボッシュのスマートセンサー BHI260、気圧センサー BMP388、磁力計 BMM150 をはじめとするさまざまなセンサーソリューションによって強化されています。これらのセンサーにより、フレーム上のマルチタップといった直感的なユーザインターフェイスを実現し、グラスの操作性を向上させます。

Bosch Smartglasses Light Drive ソリューションは、2021年に大手メーカー向けに発売予定です(部品番号 BML500P)。

1出典:
参考資料: “How Many People in the World Wear Glasses?". URL: https://www.reference.com/world-view/many-people-world-wear-glasses-e1268cfa00bdbd41 [05.11.2019].
Jan-Willem Bruggink (2013): “More than 6 in 10 people wear glasses or contact lenses”. URL: https://www.cbs.nl/en-gb/news/2013/38/more-than-6-in-10-people-wear-glasses-or-contact-lenses [05.11.2019].

YouTube: スマートグラスに関する映像はこちらよりご覧いただけます

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【CES 2020 プレスカンファレンスについて】
日時:2020年1月6日(月)9:00 ~ 9:45 a.m. (現地時間)
登壇者:Dr. Michael Bolle(ミヒャエル・ボレ)
ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー、
チーフテクノロジーオフィサーおよびチーフデジタルオフィサー

Mike Mansuetti(マイク・マンスウェッティ)
北米法人プレジデント
場所:Mandalay Bay Hotel, LV South Convention Center, 2nd floor, Mandalay Bay Ballroom BCD

【ボッシュブースのご案内】
出展期間:2019年1月7日(火)~10日(金)
場所:Central Hall、ブース番号 #12401

Twitter (Bosch CES 2020 ハイライト): #BoschCES

【Bosch エキスパート・セッションのご案内】
日時:2020年1月8日(水)10:15 ~ 11:15 a.m. (現地時間)
登壇者:Charlie Ackerman(チャーリー・アッカーマン)
人事担当シニア・バイス・プレジデント
テーマ:「ニューカラー」職向け研修制度の拡大
場所:Las Vegas South Convention Center


このプレスリリースは2019年12月10日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。