シュトゥットガルト(ドイツ) – 新型コロナウイルス感染症は、世界中の医療制度と医療機関に大きな課題を突き付けています。ウイルスを迅速に診断する能力は、多くの国における爆発的拡大の抑制に非常に役立ちます。ボッシュが新たに開発した新型コロナウイルス感染症完全自動迅速検査システムは、診療所、病院、検査施設および保健所といった医療機関での迅速な診断に役立てることができます。本システムは、ボッシュ ヘルスケア ソリューションズのVivalytic分析装置上で作動します。「私たちは、ボッシュの迅速検査システムが、コロナウイルスの世界的流行の食い止めに出来るだけ早く貢献することを望んでいます。この検査システムにより、感染した患者の特定と隔離が加速するでしょう」と、ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナーは語ります。
迅速な結果提供により拡大を減速
6週間で開発した迅速検査により、検体採取からわずか2時間半以内に、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス(SARS-CoV-2)の検出結果が判明します。また、臨床現場で直接実施できるため、検体の輸送が不要となります。これにより、感染者の特定や迅速な隔離が可能になると同時に、患者が自分の健康状態について素早く確実に把握することが出来るようになります。現在の検査では通常、患者に検査結果が通知されるまでに1日から2日を要しています。「コロナウイルスとの闘いでは、時間が非常に重要です。現場で確実かつ素早い診断を直接行えることは、私たちのソリューションの大きな利点であり、『Invented for life』テクノロジーそのものです」とデナーは述べています。
鑑別診断:10種類の呼吸器病原体を同時に診断
ボッシュの迅速検査は、あらゆる医療機関で使用できる世界初の完全自動分子診断検査のひとつです。さらに新型コロナウイルス感染症に限らず、インフルエンザA型およびB型を含む他の9種類の呼吸器病原体についても、ひとつの検体から同時に検査することができます。「ボッシュの検査の特徴は、鑑別診断を提供することです。これにより、医師がさらなる検査に要する時間が節約できます。しかも信頼できる診断結果がすぐに提供されるので、医師は適切な治療をより素早く開始することが可能です」と、ボッシュ ヘルスケア ソリューションズGmbH社長のMarc Meierは語ります。新たに開発した検査システムは4月からドイツで利用可能になり、その後、欧州の他の市場やその他の地域にも提供される予定です。
ボッシュの新コロナウイルス感染症の迅速検査システムは、子会社のボッシュ ヘルスケア ソリューションズと北アイルランドの医療技術企業であるRandox Laboratories Ltd.との協働の成果です。「私たちは、パートナーのRandoxと協力して、きわめて短期間にこの革新的な迅速検査システムの開発に成功しました。今や私たちは、これを市場に提供できる状態にあります。ボッシュのVivalytic分析装置は、病院や検査施設、そして診療所において、直接、安全かつ確実に検査を実施し、患者と医療スタッフに最善の安全性を提供します」とMeierは述べます。ボッシュは現在、ロバート・ボッシュ病院などの医療機関で働く医師や看護スタッフが、他者への感染のおそれなくできるだけ長く働けるよう、彼らが迅速に検査を受ける方法を検証しています。
医療現場での容易な適用
さまざまな臨床試験の結果、ボッシュの検査は95%以上の精度で結果を提供しました。この迅速検査システムは、世界保健機関(WHO)の品質基準を満たしています。検体は、患者の鼻または喉から綿棒を使って採取します。続いて、検査に必要なすべての試薬がすでに収められているカートリッジをVivalytic装置に挿入して分析します。分析中、医療スタッフは患者の治療などの別の業務に携わることができます。Vivalytic分析装置は、非常に使いやすい設計で、特別な訓練を受けていない医療スタッフでも確実に検査を実施することができます。ボッシュのVivalytic分析装置は、24時間のうちに最大10種類の検査を実施することができます。すなわち、100台の装置で1日あたり最大1,000回の検査を行うことができるようになります。新型コロナウイルス感染症の拡大が勢いを増す中で、検査施設はすでに能力を超えて稼働しています。ボッシュのVivalyticは、対応可能な検査件数の拡大に貢献します。
報道関係対応窓口:
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Twitter:@d_warnk
このプレスリリースは2020年3月26日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
ボッシュ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の迅速検査システムを開発
2時間半以内に検査結果が判明
2020/03/26
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2019年の従業員数は約40.3万人(2019年12月31日現在)、暫定決算報告での売上高は779億ユーロ(約9.5兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングカンパニーとして、スマートホーム、スマートシティ、コネクテッドモビリティ、さらにコネクテッドインダストリーに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的な目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界125の拠点で約7万2,000人の従業員が研究開発に携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。
*2019年の為替平均レート、1ユーロ=122.0058円で計算
さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英語)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
https://twitter.com/BoschPresse ボッシュ・メディア 公式ツイッター(ドイツ語)
www.bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式ウェブサイト(日本語)
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ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2019年の従業員数は約40.3万人(2019年12月31日現在)、暫定決算報告での売上高は779億ユーロ(約9.5兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングカンパニーとして、スマートホーム、スマートシティ、コネクテッドモビリティ、さらにコネクテッドインダストリーに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的な目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界125の拠点で約7万2,000人の従業員が研究開発に携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。
*2019年の為替平均レート、1ユーロ=122.0058円で計算
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