シュトゥットガルト(ドイツ)– ボッシュは新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス(SARS-CoV-2)の検出を目的とした、Vivalytic分析装置向けの新しい迅速検査システムを開発しました。信頼できる検査結果を出すまでの所要時間がわずか39分と、世界的に見て現時点で最も短い時間で判定を行うポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査です。ボッシュの新しい迅速検査は、高速道路のサービスエリアや空港に特設された移動式検査センターの各現場での使用に最適です。検査を受ける人々は、検査場にいる間に信頼できる結果を得ることができます。CE認証を取得した本検査システムは現在欧州で使用可能であり、患者の隔離までの時間短縮やラボへの負担軽減、さらに安全な旅行や仕事の再開に貢献します。「新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)と闘うためのカギのひとつは、感染源を素早く特定することです。そのため私たちは当社初の新型コロナウイルス感染症の検査システムの、一層の迅速化に集中しました」と、ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナーは語っています。「これにより、私たちはより迅速に、人々の不安を取り除くことができます。」
ボッシュの新しいシングルプレックスPCR検査の開発は、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による研究開発プロジェクトの一環です。ドイツ連邦教育研究省のAnja Karliczek大臣は、次のように述べています。「人々が一刻も早く自分自身の健康状態について明確に把握することが重要です。この点において、科学と研究からの洞察は、人々に恩恵をもたらすことができます。今後数カ月間は、さらに多くの人たちの検査が必要になるという特別な課題に直面することになるでしょう。BMBFの支援を受けてボッシュが改良開発した検査方法は、この複雑な課題に大きく貢献する可能性を秘めています。短期間での改善を実現した技術力は、危機の時代にあってなお、ドイツ企業がいかに革新的な成果を上げることができるかを示すものです。」
検査システムの感度は98%、特異度は100%です。ボッシュの子会社であるボッシュ ヘルスケア ソリューションズは、ドイツのバイオ企業R-Biopharm(感度の高い手動PCR検査のリーディングプロバイダー)と協力し、この検査システムを開発しました。PCR検査は検査方法のゴールドスタンダードと考えられています。
世界初:同時に5つの検体を診断可能
ボッシュはわずか6週間の開発を経て、3月末にVivalytic分析装置用の最初の迅速検査システムを世に送り出しました。この検査システムはマルチプレックス検査として、SARS-CoV-2ウイルスとその他の9種類の呼吸器病原体を2時間半で同時診断します。今回のさらに迅速化された新しい検査システムはSARS-CoV-2のみを対象としています。「私たちは、当社のさまざまなコロナウイルス検査法と多彩な分析方式を駆使して、さまざまな状況においてVivalytic装置による検査を迅速化することで、類似した症状の疾患に対するスクリーニングや診断を支援します」と、ボッシュ ヘルスケアソリューションズGmbH社長のMarc Meierは述べています。ボッシュでは今もなお開発に注力しており、2020年10月上旬以降、世界で初めて※1つの検査カートリッジで5人分の検体を迅速に同時診断できるようになります。これによりボッシュは可能な検査能力を引き上げ、Vivalytic装置を使用して1日に160以上の検体を完全自動検査できるようにします。さらに、今後数週間のうちにソフトウェアの最適化により、SARS-CoV-2検査での陽性判明にかかる時間がさらに短縮される見込みです。
※ボッシュ調べ
検査現場での使用が容易なVivalytic分析装置
ボッシュの迅速検査のメリットは、スピーディな分析だけでなく、使いやすさにもあります。患者の鼻または喉から綿棒で検体を採取し、検査カートリッジに入れます。次に、検査に必要なすべての試薬が含まれている検査カートリッジを自動分析用のVivalytic装置に挿入します。Vivalytic分析装置は非常に使いやすい設計で、医療スタッフは装置の操作方法に関する簡単なトレーニングを受けるだけで使用することが出来ます。Vivalyticシステムは、分析装置と検査カートリッジで構成されており、ボッシュの企業研究開発・先端エンジニアリングとボッシュ ヘルスケア ソリューションズの長年にわたる協働から実現しました。
年末までに、ボッシュは100万回の検査に対応できる量を提供したいと考えています。分析装置と迅速検査に対する需要は依然として高く、ボッシュはサプライヤーと緊密に協力して生産量を最大限まで高め、さらなる供給拡大を目指しています。
報道関係対応窓口:
Dörthe Warnk,
電話: +49 711 811-55508
Twitter:@d_warnk
このプレスリリースは2020年9月25日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
ボッシュ、39分で信頼できる結果を提供する新型コロナウイルス感染症の迅速検査システムを開発
世界で最も迅速な新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)対象のPCR検査
2020/09/25
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2019年の従業員数は約40万人(2019年12月31日現在)、売上高は777億ユーロ(約9.5兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングプロバイダーとして、スマートホーム、インダストリー4.0さらにコネクテッドモビリティに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュは、サステイナブル、安全かつ魅力的なモビリティを追求しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループは、AI(人工知能)を搭載する、もしくはAIが開発・製造に関わった製品を提供することで、コネクテッドライフを円滑にすることを戦略目標に掲げています。ボッシュは、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界126の拠点で約7万2,600人の従業員が研究開発に、約3万人がソフトウェアエンジニアリングに携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。
*2019年の為替平均レート、1ユーロ=122.0058円で計算
さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英語)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
https://twitter.com/BoschPresse ボッシュ・メディア 公式ツイッター(ドイツ語)
www.bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式ウェブサイト(日本語)
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ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2019年の従業員数は約40万人(2019年12月31日現在)、売上高は777億ユーロ(約9.5兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングプロバイダーとして、スマートホーム、インダストリー4.0さらにコネクテッドモビリティに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュは、サステイナブル、安全かつ魅力的なモビリティを追求しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループは、AI(人工知能)を搭載する、もしくはAIが開発・製造に関わった製品を提供することで、コネクテッドライフを円滑にすることを戦略目標に掲げています。ボッシュは、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界126の拠点で約7万2,600人の従業員が研究開発に、約3万人がソフトウェアエンジニアリングに携わっています。
ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。
*2019年の為替平均レート、1ユーロ=122.0058円で計算
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