シュトゥットガルト(ドイツ)/ ラスベガス(米国) – ボッシュは、ラスベガスで開催されるCES国際家電ショーにおいて、自宅から路上までのあらゆる分野に向けた、生活をより豊かにするネットワーク化されたスマートでサステイナブルな製品とサービスを展示します。2022年1月4日から8日まで、CESのボッシュブース(Central Hall、#16103)でご覧いただけます。

CESイノベーションアワード:スマートなネットワーク化されたeBike向けソリューションが受賞
Bosch eBike Systemsのスマートなネットワーク化されたeBike(スポーツ電動アシスト自転車)向けソリューションが、「Vehicle Intelligence & Transportation」部門でCES® 2022イノベーションアワードを受賞しました。CES® イノベーションアワードは、コンシューマー技術協会(CTA、Consumer Technology Association)が主催しています。

スマートなネットワーク化されたeBike向けソリューション – eBikeに乗る喜び2.0:Bosch eBike Systemsの新世代のシステムは、eBikeに乗るときの身体的エクスペリエンスを、ネットワーク化およびアプリによって提供されるデジタルエクスペリエンスと融合します。このスマートなシステムは、新しいeBike Flowアプリ、LEDユーザーインターフェース、カラーディスプレイ、充電式バッテリーおよびドライブユニットで構成されます。OTA(Over-The-Air)アップデートは、システムを継続的にアップデートできることを意味します。eBike Flowアプリは、自動アクティビティトラッキングやパーソナライズ化された走行モードなど、eBike向けのさまざまな新しいデジタル機能を開拓します。日々の通勤であれ、レジャー目的のサイクリングであれ、距離が長くなるほどさらに楽しくなります。

ボッシュの見どころ
ボッシュShow car:未来のモビリティは、自動化、ネットワーク化、電動化、そしてパーソナライズ化されます。今後、さらなる車両の電動化が見込まれています。そして、他の道路利用者や周囲の環境とますますネットワークでつながり、逆走警報や路面状況の更新といったパーソナライズ化されたクラウドベースのサービスを乗員に提供します。Show carは、ボッシュのシステムに関する専門知識と、ソフトウェアおよびハードウェアに関する豊富なノウハウを実証します。たとえば、ボッシュは未来のエレクトロニクスアーキテクチャに向けて中央コンピューターを開発しています。これらの車載コンピューターは、運転支援および自動運転、車両の動作制御、さらにはコックピットの機能、ボディ エレクトロニクスにも利用されています。OTAアップデートは、車両の機能を常に最新の状態に保ちます。

バーチャルバイザー(Virtual Visor) – 透明なデジタルサンバイザー:従来のサンバイザーは、まぶしい光から車両のドライバーを守ります。しかし、サンバイザーにより、ドライバーの視界も大きく遮られます。ボッシュは、不透明なバイザーに代わる新しい透明な液晶ディスプレイソリューションで、この問題を解決しました。バーチャルバイザーは、ドライバーの目の位置を検知する車室内モニタリングカメラに接続されています。バーチャルバイザーは、AIベースのインテリジェントなアルゴリズムによりこの情報を分析し、ドライバーが眩しさを感じる太陽や他の光源が通過する部分のみを暗くします。残りの部分は透明なままなので、ドライバーの前方の視界は遮ることがありません。

SoundSee – ISSのためのインテリジェントな耳:ランチボックスよりもわずかに大きいボッシュのSoundSeeは、最先端の人工知能(AI)を詰め込んでいます。SoundSeeは、ISS(国際宇宙ステーション)に搭載されています。NASAの自律型飛行ロボットAstrobeeに搭載されたSoundSeeは、内蔵のマイクロフォンで空間内の周囲の雑音を拾います。続いてボッシュのテクノロジーが、AIを使って音声データを分析することで、異常の可能性を検知し、保守作業が必要な部分を示します。SoundSeeは、NASAとの研究協力の一環として、Astrobotic社と共同で開発したものです。

現在および将来のモビリティに向けたソフトウェアベースのソリューション
ソフトウェアデファインドビークル向けソリューション:ソフトウェアは、自動車エンジニアリングにおいてますます中心的な役割を担うようになっています。将来のネットワーク化、自動化およびパーソナライズ化の機能は、これまで以上にソフトウェアによってもたらされることになるのです。既に、ボッシュは毎年、独自のソフトウェアを組み込んだ2 億個以上のコントロールユニットを世界中の車両に搭載しています。そのために、ソフトウェア、エレクトロニクスおよびシステムに関する深い専門知識を活用し、ドライバー アシスタンスからインフォテインメント、パワートレインまで、あらゆる種類の車載アプリケーションに適合するアプリケーション特化型車載ソフトウェアおよびハードウェアの開発を実現します。ボッシュは、アプリケーションに依存しない基本ソフトウェア、ミドルウェアおよび OTAアップデート用のクラウドベースのソフトウェアモジュールの開発を、100%子会社のETASに集約する計画です。

Advanced Driving Module – 電気自動車向けのpre-integratedコンポーネント:電気自動車における開発の複雑性を緩和し、自動車メーカーの開発効率を高めるために、ボッシュは、ADM(Advanced Driving Module)などのpre-integratedモジュールを提供します。ADMは、パワートレイン、ブレーキおよびステアリングを統合したユニットで、自動車メーカーはより素早く、よりコストパフォーマンスに優れた方法で車両に組み込むことができるようになります。加えて、簡素化されたインターフェースと標準ソフトウェア アーキテクチャが、コンポーネント間の通信を最適化し、新機能のための基礎を提供します。

TPA(技術者プロセスアシスタント) – デジタル便利屋:TPA(技術者プロセスアシスタント)は、人間と機械が必要に応じてデータを交換し、車両の修理やメンテナンスを効率的に行う、ネットワーク化されたアフターセールスエコシステムの一部です。継続的に学習して進化するこのシステムは、ハンズフリーのプラットフォームに依存しないソリューションで、タブレット、PCおよびウェアラブル端末で作動します。さらにAIを利用し、従来の整備業務から取り込んだ情報に基づき、知識ベースが作成されています。より多くの専門知識が必要な場合は、専門家と車両で作業をする技術者が対話しながら視界を共有することができます。これにより、複雑化する車両の整備や修理の精度向上と効率化に貢献します。

Nevonex – 農業のネットワーク化:農業は現在、気候変動の中で食料生産を確保するという課題に直面しています。そこでNevonexは、必要な専門知識をデジタル化したサービスの形で提供し、農家を支援します。Nevonexは、これらの第三者サービスをあらゆるメーカーの農業機械で利用できるようにし、例えば、機械設定の自動化や作物の植え付けプロセスの最適化などを可能とします。ボッシュの研究は、これらのプロセスのデータを利用して後続のプロセスステップを最適化することに焦点を当てています。その目的は、エッジコンピューティングを用いて、堅牢なAIベースのサービスを農家が利用できるようにすることです。

新鮮な息吹 – より良い都市大気環境のためのボッシュのソリューション:都市、空港、鉄道の駅およびビジネスパークの大気環境を改善するために、ボッシュは、エミッションを正確に記録してシミュレートする革新的ソリューションを提供します。 ボッシュの大気環境モニターは、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、湿度および温度の正確な測定値、すなわち地域の大気環境を判断するための重要な情報を提供します。データは、続いてクラウドにアップロードされ、評価されます。空気中にどのような汚染物質がどこに存在し、どこに拡散しているのかを正確に把握することで、迅速な対応が可能となり、いつでもより良い大気環境にすることが出来るようになります。

住宅内の利便性とセキュリティを高めるスマートソリューション
完璧な住宅内環境のためのボッシュの冷暖房ソリューション:最先端のインバーターテクノロジーにより、極めて効率的なClimate 5000 3.0 ダクトレスミニスプリット空冷ヒートポンプシステムは、十分な冷暖房能力を備えています。このヒートポンプは、厳しい外気温下でも効率的に暖房を行うことができるため、ほとんどの住宅に適しています。Climate 5000 3.0は、エネルギー効率と湿度制御を向上しており、快適な室内環境を実現します。加えて、内蔵された空気ろ過システムが空気を浄化し、揮発性有機化合物(VOC)などの有害なガスや臭いを低減します。ボッシュは、Inverter Ducted Split(IDS)Premium Connectedヒートポンプシステムを市場に投入します。このソリューションは、非常に効率的で極めて革新的なネットワーク化された機能を提供します。設置業者と住宅所有者は、無線インターネット接続とIoTプラットフォームを通じて、使用するシステムをアプリに登録することができます。また、設置やトラブルシューティングも容易になります。設置業者と住宅所有者は、EasyAirアプリを使用して遠隔操作でデータにアクセスできるので、エネルギー消費量や機器の状態をモニターすることができます。

ネットワーク化されたサーモスタット – スマートでシンプルな暖房制御:ボッシュのネットワーク化されたBCC50およびBCC100サーモスタットは、暖房、空調および換気システム向けにシンプルでスマートなオールインワン制御を提供します。例えばユーザーは、独自の冷暖房スケジュールをプログラムすることができます。制御は直接サーモスタット上で、ボッシュ コネクテッドコントロール アプリを使用するか、音声コマンドで設定します。

インテリジェントなオーブン – 音声アシスタントを使った調理: 温度は?直火?それとも蒸す?適切な設定を見つけるのは難しいものです。しかし、ボッシュのインテリジェントオーブンがあれば、手軽な夕食から高級料理まで、あらゆるシーンで活躍します。音声アシスタントのAlexaがアドバイスを提供し、最適なオーブン設定を推奨するだけではなく、必要であればスイッチまでも入れてくれます。

冷蔵庫の中をデジタルで見てレシピを提案:何を食べればいいか分からない、冷蔵庫が常に残り物でいっぱい、という状況はもはや過去の話です。既に、食料を手動もしくはホーム コネクト買い物リストと同期させて、または冷蔵庫内のカメラを介して、デジタル冷蔵庫在庫リストに登録することができます。するとホーム コネクトアプリが、冷蔵庫の中にあるものを正確に把握し、利用可能な食料に基づいてレシピのアイデアを提供します。新たな味覚の発見、そして食品廃棄削減につながります。

ボッシュCookit – 万能な料理の才能:Cookitは、キッチンにおいてまったく新たな次元の柔軟性を提供します。ガイド付き調理、自動プログラム、または主導調理のいずれであっても、調理機能付き多機能フードプロセッサーは、あらゆる人に適切にサポートします。そしてこの度、よりいっそう柔軟になりました。新しい「マイレシピ」機能により、Cookitは個人のレシピを保存することができるようになりました。すべての材料、数量、温度および特別なコツを含むレシピが、ホーム コネクトアプリに入力され、Cookitに送られます。次に、調理機能付きフードプロセッサーが、 何度でも調理手順をガイドしてくれます。

Spexor – 愛するものを守る:このモバイルセキュリティアシスタントは、いつでもどこでも保護してくれるインテリジェントなオールインワン機器です。侵入者や有毒ガスを検知し、室内の大気環境を測定し、暑すぎたり寒すぎたりすると警告音を発します。Spexor内蔵のセンサーは、モニターしている環境内の異常を検知し、ユーザーのスマートフォンに直接通知を送ります。このマルチセンサー機器はワイヤレスで、少なくとも携帯電話接続が可能な場所であればどこでも使用できます。

ボッシュのセンサー – 揺るぎなく、疲れを知らず、驚くほど柔軟
BME688 – 大気環境をモニターし、森林を保護:自宅、職場、屋外のいずれにおいても、きれいな空気を求めるニーズに応えるために、ボッシュ センサーテックはBME688を開発しました。この革新的なMEMSセンサーは、AIを搭載した世界で最もコンパクトな1台4役のセンサーで、ガス、湿度、温度および大気圧を同時に測定することができます。食品賞味期限切れの警告や、森林火災の早期検知など、さまざまな用途に活用できます。森林火災の早期発見に向け、Dryad Networks社と協力して、BME688センサーにIoTネットワークを組み合わせました。森林火災が減少すれば、CO2排出量も大幅に削減されます。ボッシュはこのようにして、地球温暖化の抑制に貢献しています。

BHI260AP – フィットネストラッキングに革命をもたらす:スクワット、腹筋、ダンベルトレーニングなど、フィットネスエクササイズは数えきれないほど存在します。しかし、多くのフィットネストラッカーとスマートウォッチは、限られた数のアクティビティしか追跡できません。しかも、器具の種類はさまざまで、ユーザーの運動スタイルや体格、フィットネスレベルが異なるため、行われているエクササイズを常に確実に認識できるとは限りません。この問題を解決するために、ボッシュ センサーテックは、ウェアラブル端末とヒアラブル端末にAIを与える新しい自己学習型モーション センサー、BHI260APを開発しました。センサーは、さまざまな運動を自動的に認識して応答し、定期的に繰り返されるルーチンに基づいて新しいフィットネスアクティビティを学習することができます。

BMP384 – 防水性、耐薬品性、防塵性:ウェアラブル端末、家電製品および産業用アプリケーションは、しばしば過酷な環境に対応しなくてはなりません。しかしこれまでの多くの気圧センサーは、堅牢性や耐液性に乏しく、防水性を求められる製品に搭載できないケースもありました。しかし、ボッシュ センサーテックのBMP384は違います。この気圧センサーは、堅牢であると同時にコンパクトです。CESでは、ボッシュ センサーテックが屋内のナビゲーションや位置情報にも使用できる新しい超高精度圧力センサーも披露します。

コネクテッドシティおよびさらなるデータセキュリティのためのボッシュのIoTソリューション
ワンストップで – ビデオ解析アプリ向けアプリケーションストア:世界初のビデオ解析アプリ向けオープンアプリケーションストアは、監視カメラにAIを活用した新機能を柔軟に搭載することを可能にします。マスク、煙、火災、浸水などの検知や、交通量や来訪者の動線を評価するアプリケーションを、互換性のあるカメラにわずか数分でインストールすることができます。既に、ボッシュ子会社のAzena社によって、40件以上のユースケースに対して100以上のアプリが開発され、毎月、新たな事例が加わっています。

交通安全を大きく高めるスマートビデオカメラ: 物体分類機能付きの新しいInteoxカメラは、新しいディープラーニングビデオ解析ソフトウェアにより、交通量の監視などの分野で使用することができます。渋滞においても、車両の正確なディテールをより素早く認識することができます。AIは、予期しない、望ましくないまたは未来の状況を、より素早く、より直観的に、より確実に検知するのに役立ちます。

AIを使用してハッカーを撃退: ボッシュ AIシールドは、AIを搭載したセキュリティ製品です。AIを活用したシステムにより、外部の攻撃を防御します。この保護を提供する手段のひとつが、脆弱性分析です。このソリューションは、SaaS(software as a service:サービスとしてのソフトウェア)ツールとユーザーインターフェースで構成され、開発者がさまざまな用途で使用・拡張できるように設計されています。家電製品またはクラウド内のAIモデルが、IP、ブランドおよび投資を保護し、それによってデジタル化への信頼を生み出します。

【CES2022プレスカンファレンスについて】
日時: 2022年1月4日(火) 8:00~8:45 a.m. (米国東部標準時)
登壇者: タニア・リュッカート(ボッシュ チーフデジタルオフィサー)
マイク・マンスエッティ(ボッシュ北米法人社長)
場所: Ballroom H、Mandalay Bay Hotel、LV South Convention Center、Level 2
ボッシュ メディア サービスでもライブ視聴が可能

【ボッシュブースのご案内】
出展期間: 2022年1月5日~8日
出展場所: Central Hall、ブース #16103
eBikeテストトラック: 2022年1月5日~8日、eMobility Experience(LVCC、West Hall、West Plaza) にて
CES 2022におけるボッシュのハイライトをTwitterでご紹介:#BoschCES

【ボッシュエキスパート・セッションのご案内】
日時: 2022年 1月7日(金) 10:00 a.m. (米国東部標準時)
登壇者: Carla Kriwet (BSH Hausgeräte GmbH CEO)
テーマ: レジリエントなスマートホームの構築 とのセッション
場所: Venetian Hotel

報道関係対応窓口:
Bosch at CES: Irina Ananyeva, +49 711 811-47990, +49 152 59753284
Automated mobility: Caroline Schulke, +49 711 811-7088, +49 172 4293389
Connected mobility: Annett Fischer, +49 711 811-6286, +49 152 08651292
AI: Christiane Wild-Raidt, +49 711 811-6283, +49 711 8116283
Smart Living: Dörthe Warnk, +49 711 811-55508, +49 172 1538714
Twitter: @BoschPresse, @BoschPress
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このプレスリリースは2021年12月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。