ミラノ(イタリア) - 近年、二輪車セグメントでは、ユーザーフレンドリー、確実なネットワークへの接続、そしてデジタルコンテンツの提供が求められる傾向にあります。ボッシュは、最新のコネクテッドクラスターで、より優れたライディングエクスペリエンスを提供します。グローブをはめたままでも操作しやすいだけでなく、天候に左右されず視認性が高いディスプレイは、音声コマンドでも操作できるため、ドライバーはハンドルから手を離す必要がありません。「ボッシュは安全性に妥協することなく、革新的な技術を用いたネットワーク化された環境のためのソリューションを、車両メーカー、そしてライダーへ提供する体制を整えています。ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部門は常に技術革新に取り組んでおり、二輪車とパワースポーツ車両に特化したテクノロジーへの投資を続けています」と、ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部長のジェフ・リアッシュは、ミラノ開催の二輪車ショー「EICMA 2024」で述べています。

ボッシュはシームレスなコネクテッドエクスペリエンスと統合を提供
自動車ではすでに標準となっているワイヤレスのApple CarPlayといった機能を二輪車のディスプレイで使用することは、ライダーにとってはまだ日常的ではありません。しかしBosch TFT Connectプラットフォームはスマートフォンと接続できるため、ライダーはスマートフォンを安全な場所に収納しながら、走行中もディスプレイ上に映し出されたアプリにアクセスできます。さらに、GNSS(全球測位衛星システム)をプラットフォームに接続することで、正確な位置情報が得られます。このシステムはLinuxとAndroid Automotiveをサポートするため、車両メーカーはより柔軟にコンテンツを組み込みできるようになり、ライダーに対してよりさまざまなインターフェースデザインや追加コンテンツを提供することができます。さらにTFT Connectプラットフォームのもうひとつの重要な機能は、走行中のライダーの安全性と利便性を高める音声コントロール機能です。この機能により、ライダーは音声コマンドだけで走行モードなどの二輪車の設定を管理することができます。 その他のスマートフォン機能についても、SiriやGoogle Assistを使って操作することができます。ユーザーは完全にハンズフリーで通話に応答したり、メッセージを読み上げたり、ナビゲーションシステムを使用したり、曲を選んだりすることができます。

ボッシュの新しいコネクテッドクラスターで、視認性と制御性を向上
二輪車のディスプレイは、二輪車とライダーをつなぐのみならず、走行関連情報を一目でわかるよう表示したり、複数の機能やオプションを提供したりすることが必要です。また、太陽がまぶしかったり、雨が降ったりしていても、ディスプレイに表示される情報をはっきり表示する必要があります。ボッシュの新世代ディスプレイTFT Connectは、高解像度ディスプレイ、高度な接続機能、カスタマイズ可能なインターフェースを提供します。二輪車向け計器系の新たなベンチマークとなる、市場最高水準のコントラスト比と輝度を誇ります。1,600万色以上の色数、最大1,500nitの輝度、1250:1のコントラスト比により、どのような天候でも明瞭で鮮やかな画像を表示します。このディスプレイは、発売当初は7インチと10.25インチのサイズで提供されますが、さまざまなレイアウトやサイズにも対応可能です。また、新たに導入されたタッチインターフェースは、ユーザーインターフェースとシームレスに統合され、さまざまな天候条件下でも、グローブ装着の有無にかかわらず動作するように設計され、ライダーにパーソナライズされた快適なユーザーエクスペリエンスを提供します。さらに、プラットフォームの起動時間の改善と、関連情報を1秒以内に表示するシステムコンセプトにより、ライダーは二輪車に乗ってすぐに出発することが可能です。

Bosch TFT Connectプラットフォームは、二輪車の計器系を一歩前進させ、ライダーに優れた視認性、接続性、カスタマイズ性を提供します。 高度な機能とユーザーフレンドリーな設計により、このプラットフォームは世界中の二輪車愛好家のライディングエクスペリエンスを向上させます。

ボッシュの新しいセントラルゲートウェイで将来の複雑性に対応
世界のネットワーク化が進む中、車両コンポーネントへの不正アクセスや改ざんを避けるためにはセキュリティが重要です。ボッシュのセントラルゲートウェイは、二輪車とパワースポーツ車両の世界に最先端のセキュリティをもたらし、信頼性の高い車両ネットワーク環境を実現することでほかのコントロールユニットを保護し、ライダーの安全を確保して、今後予定されているサイバーセキュリティ規制への対応を支援します。

ボッシュのゲートウェイプラットフォームはさまざまなサイズの、多種多様な車両に対応できるようになっています。また、ゲートウェイプラットフォームは常に起動しており、例えばゲートウェイ内部の振動センサーが停止しているはずの車体の振動を検知することで車両盗難の被害を未然に防ぐこともできるなど、車両全体の真のゲートキーパーとなります。OTA(Over-the-Air)アップデート、リモートによる追加機能の有効化、ネットワークと連携した安全機能、車両トラッキングなどの機能をゲートウェイで管理することができます。さらに、ゲートウェイを利用することで、安全なスマートフォンベースのキーレスシステムを実現することができ、ライダーはハンズフリーでスマートフォンを使って車両のロックを解除することができます。これは、ライディングエクスペリエンスをよりパーソナライズされたものにし、ライダーの日常生活を向上させる新たな道を切り開くものになります。ボッシュの二輪車用ゲートウェイは、その汎用性と機能性により、将来のアーキテクチャのアップグレードの基盤となるものです。

リアッシュは「ボッシュによるネットワーク化およびデータ交換の安全性を高めるテクノロジーは、より快適なライディングを実現する新しいサービスの提供に貢献します。これにより、ライディングの未来を形作るという私たちの目標に近づくことができるのです。進化を続ける業界の一員であることは刺激的であり、ボッシュは常に最先端のライディングを実現するために、ソフトウェアとハードウェアの両面で、新しい二輪車関連テクノロジーの開発を推進しています」と述べました。

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このプレスリリースは2024年11月05日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
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