ラスベガス(ネバダ州) - センサー技術は、フィットネストラッキングや、ガジェットの使いやすさ、空気の品質を監視するなど、私たちの生活を一変しています。ボッシュ・センサーテックでは、このような高度な機能を消費者に提供するために、MEMSセンサーにマイコンやAIソフトを搭載し、よりスマートなセンサーに進化しました。

ボッシュ・センサーテックは、CES®で最新のAI対応センサーを展示し、ソフトウェアがセンサーだけでなくシステム全体にどのような付加価値をもたらすかを紹介します。

ボッシュ・センサーテックのCEOであるシュテファン・フィンクバイナーは次のように述べています。「ボッシュの革新的な最先端のセンサーソリューションは、コンシューマーヘルス、スマートホーム、スマートシティなど、さまざまな分野に影響をもたらします。これを可能にする重要なテクノロジーが、AIとインテリジェントなソフトウェアです」

ビジョン2030:
ボッシュはインテリジェントセンサーの目標生産台数を100億個以上へ

市場調査および戦略コンサルティング会社Yole Groupによると、ボッシュは4年連続でMEMSのマーケットリーダーとなっています。ボッシュ・センサーテックは2024年だけで、マイコンとソフトウェアを統合したMEMSセンサーの出荷台数が10億個以上というマイルストーンを達成しました。2027年以降は、製品の90%にこの機能が搭載される予定です。ボッシュ センサーテックはこの高度な統合によって、2030年までにMEMSセンサーの販売台数100億個以上を目指します。

エッジAI
AIがエッジ、つまりセンサー内で直接動作するため、クラウドとの常時接続が必要ありません。そのため、データの機密性の確保、レイテンシーの大幅な低減、消費電力の削減とともに、正確なリアルタイムのフィードバックがユーザーに提供されます。

この最先端のソフトウェアソリューションは、センサーのみならずシステム全体に付加価値をもたらし、新しいアプリケーションを生み出し、かつセンサー内部にAIの基盤を築くことができます。

常時接続でいつでも準備万端
民生機器には、デバイスを起動してメインプロセッサを起動することなく、継続的に機能を利用するための常時接続が不可欠です。これにより、バッテリー寿命は大幅に延び、特にスマートフォンやヒアラブルデバイスのユーザーにとって、より直感的で自然な体験を実現することができます。

これは、インテリジェントなセンサーとスマートソフトウェアを組み合わせることで実現され、組み込みマイコンを搭載したMEMSセンサーにより、音声アシスタントや健康モニタリングなどに素早くアクセスできるようになります。常時接続のユースケースとしては、ヒアラブルデバイスの音声アシスタントを起動するための音声アクティビティ検出やキーワードトリガー、より迅速な緊急支援のためのスマートウォッチの転倒検出、そして非アクティブ時にスリープモードに入るなどモード調整をするためのスマートフォンの自動オリエンテーションセンシングなどがあります。

スマートコネクテッドセンサー(SCS):
フィードバックも提供するAIパーソナルコーチ

ボッシュ・センサーテックが提供するスマートコネクテッドセンサーのプラットフォームは、プロのフィットネストレーナーを無制限に利用でき、いつでもフィードバックが受けられる、という未来のエクササイズを実現します。

このプラットフォームは動作や反復の測定だけでなく、行った動作に対する定性的なフィードバックを提供します。全身のモーショントラッキング用に特別設計されたSCSプラットフォームは、AI機能搭載のプログラム可能なIMU基準のセンサーシステム「BHI380」を使用しており、完全統合型のハードウェアとソフトウェアを提供し、開発コストと市場投入までの時間を劇的に削減します。

ソフトウェア対応ボイスコントロール機能向けサウンドムーブ
ワイヤレスヘッドセットは音楽、ポッドキャスト、オーディオブックの楽しみ方を変え、自由で妨げのない動きを可能にし、活動認識や屋内ナビゲーションといったセンサーによる新しい機能も提供しています。しかし、ボイスコントロール機能に切り替えると、周囲のノイズに反応し、意図せず作動してしまう問題がありました。

ボッシュ・センサーテックはこのような問題を解決するために、ソフトウェアベースの革新技術として、骨振動で音を検知する新しいタイプの加速度センサーBMA550を開発しました。インテリジェントなアルゴリズムのおかげで、ヘッドセットを装着した人物が話しているときだけボイスコントロール機能が作動するようにしました。

大気環境センシング
室内の空気の質は問題です。家庭での調理によるPM2.5粒子状物質の濃度は、許容値の100倍に達することがあります。ボッシュのPM2.5/PM1粒子状物質センサーから得られる局所的で実用的なデータ利用により、空気の質が悪化している場所を特定して対応できるようになります。さらに、近日中に予定されているソフトウェアのアップデートにより、PM10の測定も可能になります。

現状では、世界人口のほぼ全員(99%)がWHOの空気質基準を超える空気を吸っており、人々の健康が脅かされています。ボッシュのBMV080センサーは、ソフトウェアとインテリジェントなアルゴリズムを使用した、ファンレスの小型設計で、市場にある同等のデバイスと比較して450分の1以下と小さくなっています。

オープンなプラットフォームと強力なコラボレーション
ボッシュは、すべてを独自で実現することが難しい中、お客様のアプリケーション向けに、動作分類アルゴリズムの作成をサポートするフレームワークを提供しています。このような取り組みは、BHI360のようなスマートモーションセンサーで適応可能です。

たとえばボッシュ・センサーテックとDoublepointは協力して、BHI360を活用したスマートウォッチ向けのパワフルなマイクロジェスチャーコントロールソリューションを開発しています。その結果、直感的なピンチジェスチャーで照明の明るさ調整など、常に使用可能な信頼性の高いコントロールが実現可能です。

Doublepointの高度なアルゴリズムは、新しいソフトウェアツールを利用して、ボッシュのコンパクトで低消費電力のIMUにシームレスに統合されています。IMUを利用したこの手法は、カメラベースのソリューションと比較して、障害物に邪魔されないジェスチャー検出が可能で、より高い信頼性と効率性をもたらします。

「このコラボレーションは、IoTやウェアラブル端末市場の技術革新に対するボッシュ・センサーテックのコミットメントを示すもので、その結果、メーカーは先進的でユーザーフレンドリーな製品を、より迅速に市場投入できるようになります」と、ボッシュ・センサーテックのマーケティング・事業戦略担当責任者のルーカス・ギンツィンガーは述べました。

ウェブサイト:
https://www.bosch-sensortec.com/

報道用画像およびインフォチャートは、ボッシュ・メディア・サービス(www.bosch-press.com)でご覧いただけます。

報道関係対応窓口:
Constantin Schmauder
電話: +49 172 7257198

Christoph Veeser
電話: +49 173 5948776

【CES 2025 プレスカンファレンスについて】
日時: 2025年1月6日(月)9:00~9:45 a.m.(太平洋標準時)
場所: Ballroom Banyan ABCD、Mandalay Bay Hotel、
Las Vegas South Convention Center、Level 3
登壇者: タニア・リュッカート(ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー)
ポール・トーマス(ボッシュ北米法人社長)
配信: ボッシュ メディア サービスでライブ配信

【ボッシュブースのご案内】
出展期間: 2025年1月7日(火)~10日(金)
出展場所: Central Hall、ブース#16203


このプレスリリースは2025年1月6日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。