東京 — ボッシュ株式会社(以下、ボッシュ)は、渋谷区の長年の地域課題である落書きによる景観問題の解決のため、渋谷区に落書きを消すための高圧洗浄機やコードレスディスクグラインダーなど電動工具29点を寄贈しました。寄贈した電動工具は、東京中心部で落書きによる景観問題の解決に行政とともに取り組む任意団体Clean&Artなどが渋谷区で活動をする際に貸し出されます。

組織の壁を越えて地域課題の解決に取り組む「コレクティブ・インパクト」
ボッシュは、2017年に渋谷区と相互協力のもと地域社会の課題解決に取り組む包括連携協定、「シブヤ・ソーシャル・アクションパートナー協定(S-SAP協定)」を締結しました。S-SAP協定は、地域の課題解決にあたり立場や業界が異なる組織が組織の壁を越えて互いの強みを出し合い、その価値を高め合う「コレクティブ・インパクト」の概念にもとづいています。

今回活動の対象となった渋谷区の落書きは、近年増加傾向にあります。落書きが放置されると、その周辺が「手入れがされていない区域」と認識され、たばこの吸い殻やごみのポイ捨てを誘発し、景観を汚す悪循環を招きます。今回電動工具を寄贈するアイデアは、「渋谷をつなげる30人」(主催:㈱フューチャーセッションズ 協賛:渋谷区)から生まれました。「渋谷をつなげる30人」は、渋谷区の企業・行政・NPO市民の30人が連携して、落書きのような渋谷区が抱える社会課題の解決策を立案・実行するまちづくりプロジェクトです。

ボッシュ社員も参加、電動工具を使って落書きを消す活動
1月23日には、Clean&Artが主催した落書きを消す活動において寄贈した電動工具が使用されました。活動には、ボランティアの社員の他、電動工具事業部のトレーナーも参加し、電動工具の安全な使用方法を指導しました。落書きを消すために電動工具を使用したことがない参加者からは、電動工具により効率よく落書きが消せたことについて感嘆の声が聞かれました。今回の協定事業について、渋谷区の長谷部健区長は「落書きはかねてより渋谷の課題で違法です。今回、電動工具を渋谷区に寄贈いただき、美化活動に携わる方々への貸し出しが可能となり、心強く思っています」と述べています。また、ボッシュの電動工具事業部長の高橋俊輔は、「弊社が日本法人の本社を構える渋谷区の課題に対して、電動工具を寄贈するだけでなく、区の職員、任意団体など様々なステークホルダーと連携して地域に貢献できる事に意義があると感じています。今後も地域のニーズに合った貢献をしていきたいと思います」と述べました。

動画:
「渋谷コレクティブ・インパクト~ボッシュ電動工具を使った落書き消し~」


https://youtu.be/Gf_KVLugd3o

「渋谷コレクティブ・インパクト~ボッシュ電動工具を使った落書き消し・電動工具紹介編~」


https://youtu.be/jy0L080oAWA

シュトゥットガルトの楽団を招いた「渋谷区こどもテーブル」のためのチャリティーコンサート
渋谷区とボッシュのS-SAP協定事業では、2018年10月にボッシュの親会社Robert Bosch GmbHがあるシュトゥットガルト(ドイツ)の室内管弦楽団を招いたチャリティーコンサートを開催しました。渋谷区民をチャリティーコンサートに招待し、コンサート会場では渋谷区が運営する子供に食事や学びの場を提供する「こどもテーブル」への寄付を呼びかけ、来場者から総額454,519円を集めることができました。コンサート同日には、渋谷区の中学生を対象にオーケストラ鑑賞教室と楽団に帯同したウィーンフィル首席ソロ・フルート奏者のワルター・アウワー氏によるフルート教室が開催されました。ボッシュは、日本で事業を展開する企業市民として、今後も地域の行政および有志団体と連携をとり、課題の解決に貢献していく所存です。

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