東京 -ボッシュはこのたび、株式会社GT アソシエイション(代表取締役 坂東 正明 以下 GTA)と国内最大級の自動車レース「SUPER GT」におけるスポンサーシップ契約を締結しました。契約期間は2020年から2022年までの3年間です。「日本で最も重要なレースシリーズに参画することは、ボッシュにとって戦略的に重要な意味を持ちます。このスポンサーシップ契約は、経済的にも技術的にも重要な市場である日本との結びつきを反映しています」と、ロバート・ボッシュGmbH 取締役会メンバーのマルクス・ハインは述べています。ボッシュはまた、SUPER GTシリーズGT500クラスのマシン全15台、ならびにセーフティカーやファースト・レスキュー・オペレーション車両、プログラムやポスター、表彰台のバックボードなどにロゴを掲示します。

ボッシュは2000年より、ドイツ ツーリングカー選手権(DTM)のオフィシャルパートナーとして、DTM指定のコンポーネントを全マシンに提供しています。今般のSUPER GTとのスポンサーシップ契約により、ボッシュはDTMと共通の「CLASS 1」車両規定であるGT500クラスのマシン全15台に、多岐に渡る共通コンポーネントを3年間にわたり提供することとなります。なお、提供が決定しているのは、マルチディスプレイ、エンジンコントロールユニット、各種センサー、スターター、インジェクター、パワーボックス、高圧ポンプ、オルタネータ、ワイパーモータ等で、いずれもDTMのマシンにも共通コンポーネントとして搭載しているものです。「SUPER GTシリーズに参戦する日本の自動車メーカーにも、ボッシュがこのシリーズの将来を確保するとともに、技術的にもより魅力的かつダイナミックなものとしたいと考えていることがお分かり頂けるかと思います。最終的には、SUPER GTシリーズへの参画が、ボッシュの今後の内燃機関の部品開発においてシナジー効果をもたらすでしょう」と、ハインは述べています。

ボッシュは長年にわたりモータースポーツの発展に貢献し、常にレースという過酷な環境に耐えうる最先端の技術を提供しています。DTMをはじめとしたモーターレースの要望に応えてきた経験により、ボッシュはGT500クラスのマシンに最高レベルのパフォーマンスとコスト抑制を実現するコンポーネントを提供します。2018年には、世界初のシングルシーターの電気自動車によるカーレースシリーズであるABB FIA(国際自動車連盟)フォーミュラE選手権へのスポンサーシップを発表するなど、幅広いパワートレインタイプのモータースポーツの発展に寄与しています。

「スポンサーシップ契約ならびにSUPER GT GT500へのコンポーネント提供を通じて、モータースポーツの発展に貢献できることを、大変光栄に思います」と、ボッシュ株式会社の代表取締役社長であるクラウス・メーダーは記者会見で述べています。「ボッシュは1901年よりカーレースに参戦するマシンに製品を提供するなど、モータースポーツとの関わりは長きにわたります。過酷なレース環境に耐えて安定性が実証された製品を量産車に提供するなど、モータースポーツへの貢献は、より安全で効率的かつ魅力的な量産車の開発に向けた技術力の向上にも繋がっています」と、メーダーは続けました。

GTAの坂東 正明氏は、次のように述べています。
「CLASS1規則では数多くの共通部品を採用しますが、その使用はコスト低減、性能均衡化の実現のみならず、DTMとSUPER GTのコラボレーションを深化させるため、双方にとって大変意義があります。そのサプライヤーのひとつ、ボッシュの卓越した技術、製品精度の高さ、信頼性はDTMはじめ世界中の様々なレースで実証済みです。ボッシュをオフィシャルスポンサーとしてSUPER GTにお迎えできることを私たちGTAは大変うれしく思っております。」

なお、ボッシュのコンポーネントを搭載したマシンは、2020年4月11日・12日に岡山国際サーキットで開催される開幕戦から登場する予定です。

ボッシュは今後も、モータースポーツの発展ならびに自動車技術全体の向上に寄与してまいります。

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